とっておきのカメラに出会うための連載「#わたしのカメラ 」。
そのカメラやレンズを通して見た世界は、どんなふうに映るのか。
また、フォトグラファーがその機材を選んだ理由とは。
今回はコンタックスのカメラ「CONTAX T3」とその作例をご紹介します。
わたしがこのカメラで撮る理由
”AF性能が良く、立体感のある描写のコンパクトフィルムカメラ”。今までこの条件でいくつかコンパクトフィルムカメラを使用してきて、CONTAX T3に辿り着きました。
MFカメラではピントを合わしている間に最高の一瞬を撮り逃してしまう…なんてこともありますが、CONTAX T3は、AFの性能がとても良いので撮り逃がしてしまうことはありません。
基本的に動いている友人を追いかけながら撮影することが多いのですが、どんなシーンでもバシッと決めてくれるので絶対的な信頼をおいています。
information
CONTAX T3の基本情報
21世紀最初にして最後の高級コンパクトフィルムカメラ:CONTAX T3。
1990年代の高級コンパクトフィルムカメラブームの立役者「CONTAX T2」の後継機として、2001年に発売。
コンパクトカメラの中でも、優れた操作性と高い性能のレンズを搭載し、プロの間でも愛好家が多い高級コンパクトカメラ。
その中でもCONTAX T3は、今までのフィルムカメラの技術を集大成した”最高”の高級コンパクトカメラとも評されるほど。 実際、写真家:奥山由之さんの愛用カメラの一つがCONTAX T3。
T2から継承されたCarl Zeissレンズは、35mm。最短撮影距離は、T2のおよそ半分の0.35m。
さらに、最高1/1200秒のシャッター・精度の高いマルチAFが搭載され、撮れる幅が格段に広がり、一眼レフに匹敵するほどの描写力。
ボディは、お馴染みの高級感のあるチタンで、T2よりも一回り小さく小型化。
毎日ポケットに忍ばせ、街を歩くのを想像するだけで夢が膨らむ…そんな特別な一台。
幅・高さ・奥行:105.0mm×63.0mm×30.5mm
重量:230g